映画「スティーブ・ジョブズ」(原題:Jobs)を見ました

これは2013年の映画ですが、まだ見たことがなかったので見てみました。

Amazonプライム会員であれば無料で見ることができますので、もし興味があったらどうぞ。

以降ネタバレがありますので、まだ見てないから内容を知りたくないという方は、これ以降は読まないようにしてください。

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感想など

まず思ったのは、スティーブ・ジョブズってこんな歩き方なのかというところです。
iPodのプレゼンのシーンから始まるのですが、ステージに向かう時に若干背中を曲げてノシノシという感じで。
僕は本人の歩くところをあまり知りませんが、こんな感じだったというような気がしてきました。
これは恐らく役者さんが本人の歩き方を研究して、そのように演技しているんだろうと思います。
まあ、服装から体格からしぐさから、すごくジョブズに見えてきました。

それで内容ですが、ジョブズは変人でした(笑)。
いい意味とか悪い意味とか関係なしに、ただ変人だと。

なので部下に平気で無理難題を要求するし、どうしても無理だと言えばあっさり首を切られるし。
変人の上司に対して、変人の部下がついていくことで、今までにない様々なものが出来上がったのかなと。

ちなみに僕が社員だったとしてジョブズみたいな上司だったら、会社を辞めているか、もしくは心を病んでいます。
ただし彼の信念と自分のそれとが完全に一致したならば、辛くても付いていくんだろうと思います。
実際に、辞めずに残った部下はみんなそういう人たちだったんだろうと思います。

そして・・・

リスクをめちゃめちゃ取る

という事です。

我々がeBayで商売をしていて「1万円で仕入れたけど売れなかったらどうしよう」とか考えるかもしれませんが、そんなの鼻くそレベルです。

まだ製品が納品できてもいなくてお金もないうちから社員を何人か雇ってきて、みんなで必死に納期に間に合わせて製品を作るところから始まります。これはまだ序の口です。

そしてガレージオフィスのうちに融資を受けることになり、相手がまず9万ドルと言ってきたところ、周囲はそれで十分だと言うのにジョブズは追加で25万ドルで利息10%を要求します。

仮に期間5年として、毎月の返済額はこうなります。

毎月7224ドル(約80万円)です。

「この3700万円を好きに運用していいから、その代わり5年間毎月80万円返してね」と言われたらどうします?
仮に会社員をやっていて手取り月収30万円程度だったらとしたら、恐ろしくてそうそう借りられる金額ではないと思います。

僕が不動産を買った時は、毎月の返済額が会社での月収とほぼ同額になりましたが、これだけでも当初はかなりの恐怖を覚えました。
もし不動産からの収入が途絶えたら、1ヶ月分のお給料を丸々持って行かれるという事です。
今ではこれにももう慣れましたが。

ちなみに利息10%というのはかなり高い印象ですが、ジョブズは「売れたら一括で返す」と言っていたので、そんなに延々と利息を払い続けるつもりはなかったんだろうと思います。

こんな感じで、デカいことをする人はリスクのとり方もデカいと感じました。

昔を思い出しました

それは僕が学部4年生だった1997~98年の頃です。
僕はMacを使っていたことは一度もないのですが、ゼミの教授がこれを使っていました。

先輩の話によると、以前は教授もWindowsを使っていたらしいのですが、ある日突然Macを使い始めていたとの事です。
僕がゼミに入ったときには教授はすでにMacを使っていて、お下がりのWindowsが研究室に置いてありました。

それでいて「これが分からないんですけど」と我々に聞いてくるのですが、こちらもWindowsしか使ったことがないのでやっぱり分からないわけです。

当時はマウスのボタンも1個だけで、使いにくそうだというイメージしかありませんでした。
Windowsのマウスのボタンは2個でした。
実際にシェアもそんなになく、Macを使うという事が今ほどステータスとして確立されていなかった気がします。
当時はシェア1割ぐらいで、デザイナーとか一部のマニアが使う程度だった気がします。

Apple vs IBM

ところでMac vs Windowsという書き方をしていますが、実際はApple vs IBMですね。
映画でもそのような表現で、この話がちらっと出てきます。
その後、よその企業もIBMの互換機(PC/AT互換機とかDOS/V機などと言います)を出した事で、Mac vs それ以外みたいになりましたね。

そして日本ではWindowsでも、PC/AT互換機とNECのPC-9800シリーズの2種類がありました。

僕が初めて買ったPCはNECのPC-9821 V20でしたが、それ以前に国内で普及したゲームはNECのMS-DOSで動くものが多いらしいというのを知ってからの選択でした。
そして、その翌年に研究室に入ったときにはMS-DOS用のエロゲがたくさんあって、自分のPCで動かすことができたのでした。

このあたりの技術的な話はいくつかありますが、それについてはまた気が向いた時にでも。

その頃はWindows OSも、PC-9800シリーズ用とPC/AT互換機用とで分かれていました。
それからPC-9800シリーズはPC/AT互換機に押され、今では後者に統一されてこれらを分けて言う必要もなくなったので、PC/AT互換機という呼び方もほとんど聞くことがなくなりました。

その後、キクチモモコなる人物がやったCMがかなり不評だったというのも思い出しました。


懐かしいですが、今見てもコイツうぜえ(笑)。

今では、お金を持っている人がMacやiPhoneを使うようなイメージになってきましたね。
僕は貧乏人なので、今も安いWindowsを使っています。

ちなみに、今ではMacというのが機器の正式な名称になっているようですが、昔はこれは愛称で正式にはMacintoshと言っていました。
これは映画を見ても気づくと思います。

人としては・・・

これについても少しだけ。

女性を妊娠させても自分の子供ではないと主張したり(真相は分かりませんが、その後ジョブズは認知しました)、この人が自分の上司だったら嫌だと思ったり(笑)、そんな感じの人です。
上司云々については、僕は他人から命令されるのがものすごく嫌な人間なので、誰が上司であったとしてもほぼ嫌だろうと思います。

でもまあ、これだけぶっ飛んだ人だったからこそ、世界を変えるような偉業を成し遂げられたんでしょうね。

そして、2012年9月にAppleは時価総額世界一になったというキャプションで映画が締めくくられます。

もし興味を持ってもらえたならば、ぜひ見てみてください。

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