僕は普段、電卓を使って価格差等を計算しています。
Excelシートを使って計算する方法もありますが、料金をコピーして貼り付けてとか画面をいちいち変えなければならないのが面倒だし、つまり時間のロスになるという考えからです。
という事で、電卓をどのように使っているかというのを紹介します。
まず前提から
eBayで商品が売れると、eBayとPayPalそれぞれ手数料がかかります。
また、商品を発送する際の送料もかかります。
なので、ただ価格差があるからといってそれが儲かるとは限りません。
特に重量のある荷物を発送すると、送料に数千円かかったりすることもあります。
これらを見込んでも、なお差額がプラスになるというものを探していかなければなりません。
eBayとPayPalの手数料を合計すると販売価格の15%ぐらいです。
また、Amazonから仕入れる場合に額面の93%で購入したAmazonギフト券を使って仕入れたと考えて、仕入価格を7%引きます。
そして発送の際は、額面の90%で購入した切手を使用するとします。
もちろんこういう割引を加味せずに利益が出る商品が見つかれば一番いいのですが、最初はなかなか見つけられません。
商品が見つけられないままやる気を削がれるよりは、ちゃんと計算したら利益が出るよというものを販売していって、少しずつ成功体験を積み重ねていくのがいいという考えです。
実際の電卓の使い方
ぼくが長年使っている、SHARPのELSIMATE EL-772Hを参考にしながら書きます。
1.準備
計算前に[C・CE]を押すのは誰でもやる事だと思います。
メモリー機能を使うので、先に[R・CM]を連打しておきます。(実際は2回押すだけでメモリーは消えます)
2.販売価格から手数料を引いた価格の計算
eBayでの販売価格を電卓に入れます。
その後、入力した販売価格から15%を引き、メモリーに入れます。
という事で、以下の順に押します。
[eBay価格][-][1][5][%][M+]
数字を確認したら[C・CE]を押して画面をクリアしておきます。
3.仕入価格の計算
仕入価格を計算して、メモリーから引きます。
Amazonギフト券を使って7%引きで購入するとします。
[Amazon価格][-][7][%][M-]
数字を確認したら[C・CE]を押して画面をクリアしておきます。
4.発送料金の計算
まず、大体の送料を頭のなかに入れておく必要があります。
ぼくはいつも、国際eパケットの第2地帯(北中米、ヨーロッパ、オセアニア)を基準に考えています。
500g以内に収まる場合は1,235円、1kgちょっと超える時は2,255円、ぐらいを覚えています。
そして10%引きで買った切手を使うので、送料から10%引いた分の送料をメモリーから引きます。
という事で、以下の順に押します。
[送料][-][1][0][%][M-]
5.利益額の確認
今メモリーに入っている値が、販売価格から手数料、仕入価格、送料を全て引いた利益額になるので、それを呼び出します。
[R・CM]
この値がマイナスになっていたら、これを売っても利益が見込めないということです。
6.利益率の計算
利益率は参考に見ておく程度でいいでしょう。
上で表示した値をそのまま使用して、これをeBayの販売価格で割ります。
[÷][eBayの販売価格][=]
利益額や利益率があまりにも小さいようだと僅かな販売価格のブレで簡単に赤字に転落してしまうので、そういう商品は仕入れないようにします。
計算例
まず電卓を初期化します。
[R・CM]連打
[C・CE]連打
Amazon価格が10,000円、eBayのSold listingsで13,000円の商品があったとして、これについて利益を計算してみます。
小さい商品として、送料は1,235円と見込みます。
[1][3][00][0][-][1][5][%][M+]
ちなみにここで、11,050円と表示されています。
この時点で、利益は少なそうというのが何となく見えてきます。
これをクリアして、仕入価格を計算して引きます。
[C・CE][1][00][00][-][7][%][M-]
ちなみに10,000円の7%引きは9,300円なので、その値が表示されています。
これをクリアして、送料を計算して引きます。
[C・CE][1][2][3][5][-][1][0][%][Mー]
そしてメモリーに入っている利益額を表示します。
[R・CM]
押すと、638.5と表示されます。
僅かながらプラスの利益が得られそうです。
そして利益率も計算てみします。
[÷][1][3][00][0][=]
表示された値は0.049・・・となります。
利益率約5%です。
僕ならば、この商品は仕入れません。
Excelシートに、eBayの販売価格とAmazon販売価格、送料を入れたら利益額と利益率が出てくるようなシートを作ってもいいと思います。
ただ慣れると電卓の方が速いし、仕入れもAmazonじゃなければ割引をしないという対応が必要になるので、僕にとっては電卓で計算する方が速いです。
そう言えば、全然関係ありませんが2ちゃんねるの第二種電工スレに「慣れるとストリッパよりもナイフの方が速い」と執拗に書き込んでいる人がいたのを思い出しました。
ストリッパは試験向けに作業スピードアップのためにあるようなものなので、ストリッパよりも速く剥けるぐらいにナイフを練習したのであれば、同じぐらいの練習量でストリッパの練習をしたらそれよりもさらに速くなると思います。