eBayで販売する際には、eBayとPayPalの手数料を合わせて落札価格の15%とするのが一般的なようです。
ぼくもざっくりと計算する場合にはこれを使っています。
eBayの手数料が10%というのは決まっています(取り扱う商品によっては変わってくるかもしれませんが)。
合計の手数料を15%と見なすという事は、これからeBayの手数料を引いてPayPalの手数料を5%と見なすという事です。
実際のPayPalの手数料は、入金額の3.9%+40円となっています。
5%と見なすのが果たして妥当なのかどうか考えてみました。
実際の手数料と手数料率
グラフにしてみました。
まずは手数料の額です。
当然ながら、1次関数のグラフになります。
これを見ると3,600円あたりで5%になって、それよりも安いならば率は上がり、高いならば率が下がります。
低価格であればあるほど40円の影響が大きくなるので手数料率は上がります。
そして落札価格が大きくなればなるほど40円の影響は小さくなり、3.9%に収束していきます。
落札価格の5%との比較
低価格帯では5%と見なすよりも実際の手数料の方が高くなります。
落札価格が0円(というのは現実にはあり得ませんが)の時に差額が40円で最大となり、そこから落札価格が上がっていくほど両者の差は小さくなっていきます。
3,600円でほぼ同じ金額になり、それよりも落札価格が上がると今度は5%の方が高くなってきます。
そして落札価格10,000円で70円の差になります。
それよりも落札価格が大きくなると、差がどんどん大きくなっていきます。
実際の手数料を使わない理由
落札価格の3.9%+40円というのが分かっているんだったら、それを使えばいいじゃないかと思うかもしれません。
ですが、実際の落札価格の単位はドルです。
そして+40円はPayPalの日本国内でのルールなので、単位は円のままです。
なので手数料を厳密に計算で出そうとすると、PayPalがレートをどこに設定しているのかというのを知る必要があります。
ところでPayPalは為替レートを公表していません。(だと思います)
なのでレートを知りたければ、実際の手数料の金額から40円に対するドルがいくらになっているかというのを計算で出して、そこから算出する必要があります。
計算で手数料を出そうとするのに、それに使うレートを知るには手数料を元に計算しなければならないというのは本末転倒です。
なので、実際の手数料を計算で求めるというのはあまり現実的ではありません。
結局のところ、5%と見なすのはどうなのか
数千円から1万円前後の商品を扱うのであれば、5%と見なして特に問題ないのではないかと思います。
落札価格10,000円での実際の手数料との差が70円なので、率で言うと0.7%です。
しかも見なし手数料の方が実際よりも大きくなるので、この手数料でも利益が出るという計算であるならば実際の利益額はより大きくなります。
低価格帯だと0円で最大40円の差になります。
これを率で言うと無限大ですが、実際の差額は大きくないのでこれも誤差という事でいいでしょう。
あとは、高いものも安いものもいろいろと売っているので、差額は相殺されます。
もし低価格の商品ばかり売っているとか、高額な商品ばかり売っていると言う場合は乖離が大きくなるので、その時は考えたほうがいいかもしれません。
1ドル=120円とすると40円は0.33ドルになるので、手数料を
(落札価格)×0.039+0.33
で計算すれば、為替レートが現時点から大きく動かない限りはかなり近い値になると思います。
もっと簡単に計算するならば、例えば1万円前後の商品を主に取り扱っている場合ならば、実際の手数料が1万円で4.3%になるので、これをPayPalの手数料率として計算するのでいいでしょう。
儲かる商品かどうかというのをぱっと見極めるためならば何十円程度は誤差と考えていいだろうし、Excelなどに纏める際に正確な値を知りたいというのであれば近似値よりも実際の手数料の額を使うべきだと思うので、計算でできるだけ正確に出そうとするのはあまり意味がないと思います。
ということで、今のところぼくが取り扱っている商品の価格帯としては5%と見なして問題ないというのが結論です。