「金持ち父さん 貧乏父さん」を読み直してみました

ちょっと前の記事でも書きましたが、約10年ほど前に読んだ「金持ち父さん 貧乏父さん」をもう一度読み直してみました。

その感想などを書いてみます。

今は改訂版が出ているようですが、もし読むならば中古でいいと思います(笑)。

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読み直した理由

特にこの本から何かを得ようと思ってではありません。

ただ最初に読んだ当時はビジネスをほとんど何も分かっていない時期だったので、今読めばまた違った見え方がするかもしれないと思ってです。

もちろん、今でもまだビジネスの知識はあまりないのですが、多少の成長は感じられるかもしれないと思いました。

いきなり違和感

読み始めて、いきなり違和感を覚えました。

何というか「成功イコールお金」みたいな考えが文章の端々から読み取れて、何だこれは?と思いました。

僕みたいな、まだ大した収入を得ていない人間が言ったところで、大した説得力はないのかもしれません。
でも、成功ってそういうものではないだろうと思います。

そうしてから改めてタイトルを思い出して、これはお金持ちになる事を主題にした本なのだと考え直しました。

学ぶべきところはありました

そうは言っても、参考になるところも少なからずありました。

浅く広く知識を増やす

これは金持ち父さんの教えだそうです。

例えばeBayで販売をする事を考えてみます。
その時、販売だけ知っていれば他のことは知らなくてもいいかというと、それは違う気がします。

いくら通訳を他人にお願いできるとしても最低限の英語力ぐらいはあった方がいいだろうし、会計処理にしても多少の知識は持っておくべきです。
これらの知識がなければ、本当に丸投げするしかなくなってしまいます。
仕事を他人に任せるにしても、ある程度の指示は出せるようにしておくべきです。

他人に任せられない部分については徹底的に掘り下げるべきですが、任せられる部分についても多少の知識を持っているべきということで、金持ち父さんのこの教えはなるほどと思いました。

テキサス人の考え

これについては引用します。
209ページからです。

テキサス人は失敗を葬り去ったりしない。失敗によって意気を奮い立たせる。失敗を受け入れ、それを元気の源に変えるんだ。テキサス人は失敗からエネルギーをもらって勝利者になる。だが、このやり方はテキサス人だけにあてはまるわけじゃない。全ての勝利者にあてはまることなんだ

これは、いわゆるプラス思考というものです。
失敗を糧にするというのは、すべての物事において大事なことです。

これが分かっていても、実際に壁や失敗などが訪れた時は挫けてしまいそうになります。
そうならないためにも、この事を常に確認しておくのは重要です。

参考にならなかった部分

これについても書いてみます。

最初に書いた違和感にも通じるところですが、「夢をかなえるゾウ」によるところの「ベクトルがな、自分に向きすぎなんや」を地で行っているのが「金持ち父さん 貧乏父さん」だというように見えました。

例えば、金持ち父さんはお金について勉強していないことが悪いと言いながら、自分の会社で働いてくれている従業員に安い給料しか払っていないような事が書かれています。

一方、夢をかなえるゾウでは、自分のことよりも他人を喜ばせる事を考えるような事が書かれています。

僕も勉強しないことが悪いとは思いますが、それでも自分の仕事を手伝ってくれている人には十分なお給料を払いたいと思います。
ただし、その人が使えないとなれば容赦なく切りますが(笑)。

世のすべての人を喜ばせるというのは難しいかもしれませんが、自分の手の届く範囲の人を喜ばせるぐらいならできるだろうと思います。

それ以外にも著者のロバート・キヨサキは、他人を喜ばせることよりもまず自分がお金を得るという事ばかりを考えているように読み取れました。

そういう意味で僕は、「金持ち父さん 貧乏父さん」の教えではなく、「夢をかなえるゾウ」のガネーシャの教えに賛同します。

「金持ち父さん 貧乏父さん」にまつわる噂話

金持ち父さんは実在しないとか、ロバート・キヨサキは本当は事業や投資が下手だとか、そういう噂話があるようです。
僕は本を読むにあたって、それが本当か嘘かはどうでもよくて、参考になる部分だけを吸収すればいいと思っています。

ただ、この噂話も間違いではないかもしれないと少し思っています。
その根拠としているところは、この人はベクトルが自分に向きすぎているという一点のみです。
ただ何となくそう思うだけで、これを追求するためにエネルギーを注ぐのは完全に無駄だと思っているので、それ以上何かをしようとは思いません。

他人を喜ばせない稼ぎ方をしていると、一時的にはお金持ちになれたとしても、いつかはお金を失うと思っています。
例え稼げるとしても、僕はそういうやり方はしたくありません。
したくないというよりも、自分の正義に反することをやっていてもアクセルベタ踏みはできないから結果も出ないだろうと思っています。

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