唐突ですが、SHIROBAKOというアニメを見たことがあるでしょうか?
ってここで聞いてみても、見たことがある人はあまりいないような気がします。
これは2014年10月から2015年3月まで放送されたアニメで、武蔵野アニメーションという架空のアニメ製作会社の内側を描いたものです。
架空の会社でありながら公式ホームページまで作られています。
アニメを見る人にとっては興味のある部分で、またスケジュールに追われるような仕事をしている企業戦士にとっても共感できる部分が多くありました。
もし興味があったら見てみるといいですが、全24話あるので全部見るのに10時間ぐらいかかります。
今日の話は、別に見ていなくても理解できるように書くつもりです。
残念ながらAmazonビデオにはありませんでした。
当時の感想
当時というのは、リアルタイムで放送されていた当時です。
その頃の僕は会社を辞めてからまだネット物販をほとんどしておらず、このアニメを見た自分の立場として共感できたのは単純に企業内の人間としてです。
組織内には、バリバリと仕事をこなす人やお調子者など、いろいろな人がいます。
それらの人達が一緒になって一つの作品を完成させるという苦労に目が行きました。
スケジュール前半の遅れが後半へのしわ寄せとなり、時間を削ると品質が落ちるというところでどこを
僕も、あまり役には立てなかったものの、組織内でチームの一員として一つの製品を作ってきたという経験があります。
大変なことや理不尽なことなどいろいろありましたが、今となってはいい思い出です。
このアニメを見ていて、そういうことが思い出されました。
そういう中で仕事をしている、もしくはしていたという人であれば、「分かる分かる」という部分がいくつもあることでしょう。
つい最近もう一度見てみました
と言っても、最初から最後まで全部見れば10時間ぐらいかかります。
僕が一度見たことがある長編ものをもう一度見ようと思ったら、1.5倍速から2倍速にして見ます。
普通に見れば10時間かかるものは、1.5倍だと6時間半ぐらい、2倍だと5時間で見ることができます。
後は、見ながら梱包作業などあまり頭を使わない作業をします。
ブログの文章を考えながらというのは、さすがに難しいです。
さて今回の立場ですが、前回同様チームの一員としてというものと、今現在の自分が商品販売をやっている点から、完成した商品を消費者がどう受け取るかという点についても考えながら見ました。
内側からと外側からの両方を考えてみました。
実際、消費者としての立場でアニメ作品を見ているので、この立場を想像するのは難しくありません。
ストーリーが見えると感動する
アニメはテレビドラマと同じで、3ヶ月ごとの全12話ぐらいのまとまりで制作されます。
アニメだとクールという言い方をしますが、企業の決算での四半期と同じです。
ちなみにWikipediaによると、クールというのはフランス語のcoursが元になっているようで、フランス語では「流れるもの」「期間」「時勢」「授業」「レッスン」「コース」という意味だそうです。
前半は「えくそだすっ!」という1クールのアニメ作品を制作する話で、後半は「第三飛行少女隊」という1クールのアニメ作品を制作する話です。
本編はもちろんのこと、PVを作れという話が唐突に来たり、アフレコまで済ませた映像に監督が何か違うというので書き直したりとか、カツカツで作業をしている人からの非難轟々だったりするわけです。
それでも、そうやって完成までこぎ着けた映像を見ると、とても感動します。
さて、そうやって苦労の末に制作された本編やPVを、裏側を何も知らずに見たらどう思うだろうかというのも考えてみました。
これは恐らく、監督がこだわった部分もスルーするだろうし、PVはただ本編を切り貼りしたものとしか見ないだろうと思います。
そういうのに気づくのはごく一部の評論家的なマニアだけであって、大部分のその他一般視聴者はほぼ感動しないでしょう。
商品にストーリーを持たせる
話は変わり、我々商品販売者としては、お客様を感動させるような商品を販売させられれば相当な強みになります。
では、どうやってお客様に感動を与えればいいでしょうか。
アニメに話を戻して、さらに品質を上げればいいのでしょうか?
現時点ですでにカツカツなのに、そこからさらに品質を上げるというのはあまり現実的ではありません。
仮に品質を上げることができたとして、そこまでの爆発力は持てないだろうというのが僕の考えです。
ではどうすればいいかというと、その商品ができるまでのストーリーを消費者に見せるというのが一番手っ取り早いです。
僕が今考えているのは、販売する商品にどうやってストーリーを持たせるかという事です。
自分で製作した商品であれば、完成までの苦労話を消費者に伝えるという事ができますが、仕入れて販売するという事をやっているならばこれも難しいです。
それでも何かしらの方法があるのではないかと思って、日々考えています。
どういうストーリーがあるかというのは人それぞれなので、ここは皆さんで考えてみてください。