ネットワークビジネスはよほどの集客力がなければ稼げないから参加するのはやめておきなさい

今でこそ、在宅で稼ぐと言うとクラウドソーシングをよく聞きますが、以前はこれ系を検索するとネットワークビジネスがわんさと出てきていました。今でも多少は出てきます。

しかし、はっきり言ってネットワークビジネスは、少なくとも楽には稼げないのでやめた方がいいです。

実際、これに参加して借金を背負うことになったというブログがいくらでも出てきます。

【Amway暴露】(第1話)世間知らず女子がネットワークビジネスで堕ちていった話。

ニュースキンビジネス体験記録

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ネットワークビジネスとは何か

そもそもネットワークビジネスとは何なのかという話です。

よく、MLM(マルチレベルマーケティング)とか、法律用語だと連鎖販売取引などと言われるものです。自分の紹介者、もしくは自分の紹介者の紹介者、もしくは・・・が商品を購入してくれると、自分にポイントなり収入なりが入るというものが一般的です。

ネットワークビジネスはねずみ講とは違います、と説明しているサイトもよく見かけます。ねずみ講と違って、ネットワークビジネスには商品の流通があり、日本の法律では合法とされています。

ネットワークビジネス自体は合法ですが、勧誘に強引な手法を取れば別の法律に引っかかってきます。

あとインターネットビジネスの事を略してネットビジネスと言う人がいますが、これだとネットワークビジネスなのか何なのか分からなくなるので、前者を指す場合はちゃんと「インターネット」と言うようにした方がいいです。それに今では、インターネットを使わないビジネスの方がむしろ少ない気がするので(自分が知らないだけかもしれませんが)、「インターネットビジネス」という言葉自体が次第に意味のないものになっていくのかもしれないとも思います。

ネットワークビジネスが稼げないわけ

まず、どれだけのダウンラインを構築すれば損益分岐点に達するかというのを考えてみましょう。これはビジネスモデルによって違うと思うので、決定的なことは言えませんので考え方だけ。

例えば自分の直ダウンが2人として、その直ダウン2人がさらにそれぞれ2人ずつのダウンを構築できれば損益がプラスになるとします。

自分
ダウンAダウンB
ダウンAaダウンAbダウンBaダウンBb

こんな感じです。

自分の集客力が並外れたものであれば、他の人を尻目に自分の下にどんどん組織を増やしていけるでしょう。

問題は自分の集客力がその他大勢と変わらなかった場合です。その場合、自分がこれだけのダウンラインを構築した頃には、自分と同じ階層にいる他のみんなも同じようにダウンラインを構築しているでしょう。その時、自分のさらに上も全て含めた組織全体はどうなっているでしょうか。

自分が最下層だった時点での組織全体の人数は

2n-1 - 1

です。そこからさらに2階層増えると、その時の組織全体の人数は

2n-1+2 - 1 = 2n+1 - 1

となります。詳しい計算までは行いませんが(高校生の頃は数学が得意だったのですが、もう忘れてしまいましたw)、自分が参加した頃から比べて組織全体の数が大体 22 = 4倍 になると損益がプラスになるという計算です。

さてこのビジネスに参加することで自分は上位1/4の先行者になれるのか、あるいは自分が入った後に組織全体が4倍まで増えるかというのを考えてみましょう。冷静に考えて、ほとんどの場合は自分が入った後にさらにそこまで大きくなることは期待できないでしょう。大体はもう成熟しきった段階で、ようやく自分に情報が回ってきたという感じではないでしょうか。

ちなみに自分から見てひ孫の代まで構築して始めてプラスになるという場合は、上記よりさらに厳しくほぼ 23 = 8倍 となります。

また、直ダウンが3人で孫の代まで構築する必要がある場合は、全体の会員数が 32 = 9倍 になる必要があり、曾孫となると 33 = 27倍 です。かなり初期に参加して、かつそれが爆発的に広がるとかでもしない限りほぼあり得ないというレベルですw

ちなみにこれは損益分岐点であり、アップラインの人たちが見せているような旅行に行ったり外車を乗り回りしたりというところを目指すならば、ここから更に何階層も構築しなければならないので、やっぱり不可能と考えるのがいいでしょう。

ただし何度も言うように、自分の集客力がずば抜けているならば、周囲などお構いなしに自分のダウンラインだけをどんどん構築していけるでしょうから、100%稼げないと言うつもりはありません。ただ普通の人にとって稼げるようになる確率は極めて低いです。

他人を不幸にして食う飯は美味いか

僕がネットワークビジネスにいいイメージを持っていないもう一つの理由はここにあります。

仮に自分が稼げるレベルになったとしても、組織が無限に広がり続けるというのはあり得ないので、必ずどこかで組織の拡大がストップする時が来ます。その時点で最下層付近にいる人達はお金を失うだけで不幸を抱えることになります。

そういう人たちから吸い上げた利益を得て、果たして嬉しいかどうかです。少なくとも僕は、このような稼ぎ方をしても嬉しくないです。というか収入は稼ぐものであって、他人から奪うものではありません。

自分のダウンは全て消費のみの人で構築するのであれば、不幸になる人を出さないで済みます。しかし参加すれば稼げる(事はほとんどないのですが)かもしれない仕組みになっている以上、収入を得ることを目的に参加する人が必ず現れるでしょう。そしてその人達は(自分も含めて?)稼げないまま出費を続け、それがアップラインの収入となります。まあ言ってしまえば、ネットワークビジネスに参加するという事はアップラインの養分になる事と同義ですw

かつて僕もあるネットワークビジネスに参加していた際に、何人かから参加の問い合わせをもらったことがありました。その時僕はバカ正直に「簡単に稼げるものではないのでよく考えて」とか何とかと思いとどまらせて、結局僕の紹介から参加した人は1人もいませんでした。おかげで全く収入を得ることはできませんでしたが、あのときの自分の行動は間違っていなかったと今でも思っています。いや、自分がそれに参加したこと自体は間違いでしたがw。

これを読んで、僕が言っていることは間違っているとか、やっぱり稼げると思うのであれば、それはその人の選択なので僕がとやかく言う権利も義理もありません。

ロバート・キヨサキが自分の著書の中でネットワークビジネスを勧めていましたが、あれは何なのか未だに理解できません。所詮はこの人も、ただの金の亡者なのかもしれません。

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