すてーき丼屋、どうすればこの地で商売を続けることができたのかを考えてみる

まずはこちらのニュースから。

人気店だったのに…客の自転車撤去相次ぎ、ステーキ丼店が無念の移転 「駐輪場不足」市の対策に店主不満

「誠に残念ながらこの地での商売は不向きと判断致しました」。2019年12月、京都市の人気ステーキ丼店が、そんな文面の張り紙を残し、街中から郊外へと移転した。市の駐輪取り締まりが厳しく、来店客の自転車をたびたび撤去されたことが理由という。

これに対する僕のツイートがこちら。

特に間違ったことは言っていないと思いますが、ただ文句言うだけならば誰にでもできる事なので、今回は頭の体操も兼ねてどうすればここで商売を続けることができたのかを、店舗経営未経験の僕が考えてみます。

スポンサーリンク

前提

ピーク時で1日120人ぐらいの来客数だったとのこと。食べログにあった内観の写真を見ても席数は分からないけどそこまで多くはなさそう。

あと店の前はこんな感じ。

店の前に止められている自転車もあるけど、道路側に止められているのもあります。店側のは後輪が一部歩道にはみ出している程度ですが、道路側のは撤去されてもしゃーないって感じです。ということでざっくりと、最大で7~8台の自転車客が来ると考えます。

あとは、京大吉田キャンパスの学生もよく来ていたとのこと。なので地図見てみると、たった2~300mぐらいの距離でした。学生ならば大学に自転車置いてあとは歩けばいいんじゃね?とも思うわけですが、この辺の人にとっては数百メートルはもう歩く距離ではないのかもしれません。なので100メートル以上離れた場所の駐輪場を利用するとかは考えない事とします。

具体的な施策

では考えてみます。

1.店の席数を減らして敷地内に自転車を停められるようにする

はい、超正攻法です。

そもそも駐輪場は店が用意しろというのが大方の意見だと思いますので、これならば誰からも文句は出ないでしょう。

ただ席数を減らすということは、その分回転を上げないと以前の客数は維持できません。

それにこの策は決して安くはない工事費用もかかります。

2.店の前に自転車縦置きスタンドを設置する

例えばこんなやつとか。

まあこれを店の前にズラッと並べたら自転車だらけになって入り口もよく分からない感じにはなりそうですが。

これと前述の合わせ技もいいかもしれません。少しだけ店のスペースを削って、そこを使って自転車をたくさん停めておけるようにするとか。

3.近所に駐輪場となる場所を借りる

これ、近所をストリートビューで見てみましたが、借りられそうな駐輪場は見つかりませんでした。この店主も、駐輪のために駐車場を借りようとして断られているようだし。

駐輪場はなかったけど、その代わり空き店舗は結構ありました。これを借りて駐輪スペースにするとかでもいいのかもしれません。at homeによると、このあたりは坪単価1万円前後のようです。7~8坪もがあれば、前述の縦置きスタンドなど駆使して10台ぐらい余裕で停められるでしょう。

あとは、月10万円ぐらいの固定費がプラスされて耐えられるのかどうかです。

4.自動車で来るような層をターゲットにする

駐輪場はなくても駐車場は借りられるというのはニュース本文にも書かれています。ならば学生ではなくてもっとお金持った人をターゲットにするというのはどうでしょうか。

実際、近所のコンビニやらパチンコ屋やらを見てみても、店舗からちょっと離れたところに駐車場があるというのが一般的のようでした。

そもそも論ですが

とまあ思いついたものを挙げてみましたが、そもそも店主も最初に言っている通り、

この地での商売は不向き

だったんじゃないかと思います。

街をちょっと見回してみても、駅近でありながらテナント募集中が結構多かったです。なので、なぜそうなっているのかをちゃんと調査すれば、実際に経営しなくてもそれが分かったのではないかと思います。

ただ開店当時は取り締まりも厳しくなく、その頃は商売するのにいい場所だったのかもしれません。

となると、放置自転車の取り締まりを厳しくしたために税収が減るなんて事になっていたりするのかもしれません。実際、2018年のストリートビューと比べて、2009年は賑わっているように見えます。もしそうならばこれは行政が考えなければならない事です、気づいているのかどうか分かりませんが。

いずれにせよ店にとっては移転するというのが一番確実そうです。多分僕でもそうします。次はいい場所に移転できることを祈りつつ、このエントリーを終わります。

スポンサーリンク

フォローする