eBay輸出など国外販売における利益計算と粗利益について

この前の記事で、1月の売上と利益、あと利益率を出しました。

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僕が使っている利益計算

これは前にもどこかで書いたことがあったと思いますが、もう一度書いておきます。

利益=売上-(仕入価格+eBayとPayPalの手数料+送料)

僕はこれで利益を計算しています。
というか、他のeBayセラーもこれで考えているものと思っています。

これが、売上総利益と営業利益の中間ぐらいのものになります。

売上総利益とは

企業のIR情報などで損益計算書を見ると、一番上に出てくる利益がこれです。
粗利益とも言います。

この利益の計算は以下のとおりです。

売上総利益=売上-原価

小売業だと原価とは仕入価格になるので、

売上総利益=売上-仕入価格

になります。

営業利益とは

これについて僕はあまり出してきませんでした。
営業利益とは損益計算書で上から2番目に出てくる利益で、売上総利益から販売費及び一般管理費を引いたものです。

じゃあ販売費及び一般管理費とは何ぞやとなりますが、略して販管費と言われるもので、簡単に言うとその事業を行うためにかかった経費を全て合わせたものです。

僕の場合で言うと、例えば以下の様なものがあります。
・eBayでの商品ごとの販売手数料
・PayPalの決済手数料
・商品を発送するための送料
・梱包材、ダンボール等の費用
・eBayストアの月額料金
・ヤフオクの月額料金
・家賃の一部(自宅を仕事場および倉庫に使用しているため)

最終的に確定申告する段階になればここまで計算しますが、普段からここまでは計算していません。

実際の数字を出してみます

例えば先月の数字を使ってみます。
売上は51,840円、売れた商品の仕入価格は27,446円でした。
これで売上総利益を計算すると、

売上総利益=51,840-27,446=24,394円

となります。
さらに売上総利益率を計算すると、

売上総利益率=24,394÷51,840=0.47056・・・

なので、売上総利益率47%です。
これだけ見ると無茶苦茶儲かっているように見えますが、実際にはそうではありません。

1月に支払ったeBay手数料+PayPal手数料は6,890円、支払った送料は12,854円です。
そして、一部ギフト券をつかって仕入を行ったので、その分の雑収入が1,203円です。
これを含めて利益を計算すると、

利益=51,840-27,446-6,890-12,854+1,203=5,853円

となります。
これでもう一度利益率を計算すると、

利益率=5,853÷51,840=0.1129・・・・

となり、利益率11.29%です。
売上総利益率が47%なのに対して、かなりショボい数字になります。

何でこんな事になるかというと、売上に対してeBay、PayPal手数料と、外国への送料がかなり大きいというのが原因になります。
これがヤフオク販売だったら、手数料は5%程度だし、送料だって1商品数百円程度から高くても千円ちょっと程度だろうから売上に占める割合はそこまで大きくならず、粗利益でもそれなりに意味のある数字になると思います。

eBayで販売する場合には、最低限ここまで含めて利益を計算しないとあまり意味がないと僕は思っています。

最初の話しに戻ります

僕が利益を計算する時は、以下のものを含めます。
・eBayでの商品ごとの販売手数料
・PayPalの決済手数料
・商品を発送するための送料

これらは売上1商品毎に計算ができる経費になります。
仕入の際には、1商品ごとの利益をざっくりと見積もってから、実際に仕入れるかどうか判断するので、ここまでは考える必要があります。
粗利益しか見ないで仕入れてしまうと、手数料と送料まで含めたら赤字になるというのがかなり出てくると思います。

それに対して、例えば梱包材だったら1発送毎にいくら分使ったとかいうのを計算するのはあまり現実的ではありません。
なので、それ以外のものは含めていないというのが理由の1つです。

もう1つは、上記3つ以外の経費については、売上に対してそこまで大きく変動しないというのがあります。
先月は、送料が5千円を超えた商品が一つありました。
価格に送料も載せて販売しているので、その商品の売上もそこそこ大きかったです。
じゃあこの商品の梱包材料も普段の数倍かかったかと言うとそんな事はなく、仕入れた時のダンボールを使ってそのまま発送したので、梱包材の費用は普段の商品と同じぐらいです。
その他、eBayストアやヤフオクの月額費用と家賃の一部というのは、売上の大小にかかわらず一定料金です。

そんな感じなので、売り上げによって大きく変動する上記3つの経費までは含めて計算するのがいいと考えています。

ちなみに僕の使っている利益が売上総利益と営業利益の中間ぐらいと言っているのは、売上総利益から販管費を全額引けば営業利益になりますが、そうではなくて販管費の一部を引いたものを利益として計算しているからです。

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