ここ最近、円が高くなっています。
みんな同じ条件で商売しているわけですが、輸出ビジネス実践者にとっては我慢のしどころです。
輸出入ビジネスとドル円レート
1ドル=120円の頃には円安だから輸出が有利とか、1ドル=80円の頃には円高だから輸入が有利とか、一般に意見が出ると思います。
でも実際に商売をやっていると、そうではないと感じます。
1ドル=120円の頃にはその相場で日本の商品が販売されるし、1ドル=80円の頃にはまたその相場で日本の商品が販売されると思います。
今は1ドル=108~109円ぐらいになっていますが、これが例えば1ドル=150円ぐらいになったら輸出ビジネス実践者にとってはボーナスステージに突入でしょうか。
この水準で落ち着けば日本人セラー同士で競争になり、結局それなりの利益が取れる価格までみんな値下げした後に落ち着くと思います。
逆に1ドル=80円ぐらいになったら、多くの日本人セラーは値上げを余儀なくされて、またそれなりの利益が取れる価格に落ち着くと思います。
結局、常識の範囲内では1ドル=いくらが有利とか不利とかいうのは、全くではないにしても、あまり影響ないと思っています。
為替レートの何が影響するか
じゃあ何が影響するかというと、短期的な変動だと考えています。
数学的に言えば平均変化率です。
今は1ドル=110円以上から108円ぐらいまで円高ドル安に動いているところなので、厳しいと感じています。
もし108円ぐらいで落ち着いてくれたら、また収益も安定すると思います。
逆に円安ドル高方向に動けば、その動いている間はボーナスステージです。
そしてその水準で落ち着いたら、ボーナスステージも終了だと思います。
おまけで円高と円安の話
1ドル=120円から110円に変動したら円高で、逆に110円から120円に変動したら円安です。
というのがイメージしにくい人にとって、こう考えてみるといいという話でも書いてみます。
とりあえず1ドル=120円から110円に変動した話を考えてみます。
4月1日の為替レートは、1ドル=120円(1円=0.008333・・・ドル)とします。
5月1日の為替レートは、1ドル=110円(1円=0.009090・・・ドル)とします。
日本のスーパーで、大根や人参と並んで「1ドル」という商品が陳列されていると考えてみます。
同様にアメリカのスーパーで、大根や人参と並んで「100円」という商品が陳列されていると考えてみます。
4月1日に日本のスーパーに行くと、「1ドル」が120円で売られていました。
同日にアメリカのスーパーに行くと、「100円」が0.83ドルで売られていました。
5月1日に日本のスーパーに行くと、「1ドル」が110円になっていました。
同日にアメリカのスーパーに行くと、「100円」が0.91ドルで売られていました。
この変化を見ると、日本のスーパーの「1ドル」は値下げされたと言えるでしょう。
そして、アメリカのスーパーの「100円」は値上げされたと言えるでしょう。
つまりドルは安くなって、円は高くなっているので、円高ドル安です。
1ドル=110円から120円に変動した場合は上記の逆で、円安ドル高です。
僕はこんな感じのイメージを持っているのですが、果たして他の人に分かりやすいかどうかは自信ありません。