トミカ22-1 日産R-382の見分け方

最近は無在庫販売を行いつつ、昔のおもちゃについても調べています。
特にトミカについて興味を持っていろいろ調べています。

その中の1つ、日産R-382について、ネタになりそうな事に気づいたので記事にしてみます。

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トミカ日産R-382のヤフオクでの落札相場

トミカの日産R-382は1971年から1980年に発売されたもので、いろんなバージョンがあります。
そのバージョンの中で1つだけボディカラーがメタリックブルーのものがあって、これが入手困難なようで相場も上がっています。

というのを踏まえて、ヤフオクでの落札結果をいくつか見てみましょう。

1.落札価格11,500円
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2.落札価格9,750円
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3.落札価格10,550円
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4.落札価格500円
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5.落札価格771円
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6.落札価格520円
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7.落札価格12,000円
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どうでしょう。
結構ばらつきがあると思います。
というか、1,000円以下のものと1万円前後の両極端な結果になっています。

この中で、高値のものをそうでないものをどこで見分けたらいいか分かるでしょうか?

実は上のものだけ見ていても恐らく法則は分からないと思います。
というのは、本来そこまで高値になるはずがないものに高値がついていると思われるものがいくつか含まれているためです。

なぜ価値に差があるのか

なぜ差があるかと言うと、当然ですが2つのものが違うからです。

メタリックブルーのバージョンは1つしかないはずだと思いながらずっと調べていたら、こんなのを見つけました。
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トミカ誕生記念コレクション’99という商品です。
この箱の左下に、日産R-382のメタリックブルーが入っているではありませんか。

という事で上に並べた画像は、本当に当時のものと1999年に作られた復刻版の2種類があるということでした。

じゃあ綺麗なものが最近作られたもので、そうでないものは当時のものかと言うと、必ずしもそうとは限りません。
多少そういう傾向はあると思いますが、もっと明確に違う部分があります。

トミカ22 日産R-382の見分け方

この記事の本題です。

上から見た時の見分け方

すでに違う部分に気づいている人もいるかもしれませんが、注目すべきはコックピット後部にあるロールバーです。
当時のものはちゃんとコの字型になっていて、復刻版は平面になっています。

こちらが当時のものです。
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こちらが復刻版です。
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下から見た時の見分け方

底面の刻印も違いがあります。

こちらが当時のものです。
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こちらが復刻版です。
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少し見えにくいですが、復刻版の方には「(c)1974 TOMY」という文字が入っています。
それに対して当時のものは、こういう文字は入っていません。
この復刻版の出品者はタイトルに「1999年」と入れているので、ちゃんと商品知識があって真面目に商売している人だと思います。

1999年のものは「1974」という文字が入っていて、当時のものは文字が入っていないというのが混乱しがちですが、とにかくそうなっているようです。
復刻版にはこんな文字があるものだから本当に1974年製だと思って、復刻版だと知らずにそう書いて出品している人もいるようでした。

その他の見分け方

1999年の方は6個セットになっているので、個別の箱がありません。
対して当時のものは1個ずつの販売なので、個別の箱があります。

ただこれは参考にしかならないと思います。
というのも上に挙げた2番のものみたいに、復刻版に当時の箱だけをつけたと思われるものも中にはあるからです。
この2番を出品した人、もし知っててやっているならばかなり悪質です。
開始価格も4,000円になっているので、恐らく騙す気満々で出しているのではないかと思います。
もしくは出品者自身も知らないかのどちらかです。

まとめ

という事で、上に挙げたうち1番と2番については、本来はそこまで高値にならないはずのものが高値になってしまっています。
これを落札してしまった人は、お気の毒としか言いようがありません。

1番の落札者についてはその後の評価を見つけることができたのですが、最初は出品者に対して「非常に良い」評価をつけていたのを、後から「良い」評価に変更していました。
もしかしたら気づいたのかもしれません。

ただ1番については説明不足なところはあるものの、開始価格が100円でした。
それが競い合って最終的に11,500円まで上がっているので、復刻版の存在を知らなかった入札者が少なくとも2人はいたと思われます。

アンティークでプレミアがついているような商品には、下手な知識では手を出さないほうが賢明です。

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