前回の続きです。
Shipping policyの具体的な内容(続き)
3.International Shipping
ここでは、アメリカ以外の国への発送について設定します。
Sell globally,・・・というところは、もしこの表示がでているようであればチェックは外しておきます。
出ていないのであればそのままスルーしてください。
その下の項目からが重要なところです。
「Flat: same cost to all buyers」の選択のところは、基本的にはこれで構いません。
前回の記事で説明しませんでしたが、全てのバイヤーで同じ料金という意味です。
全てのバイヤーと言っても料金は国ごとに設定するので、普通はこれで大丈夫です。
その他に選択する可能性があるものとして「No international shipping」があります。
これは、アメリカのみに発送する場合にはこのようにしてください。
eBay.comはアメリカのオークションサイトなので、最低限アメリカには発送できるようにしておかなければなりません。
その下のShip toの項目についてです。
「Worldwide」は、全世界同一料金にする場合に選択します。
この設定のほうが簡単なので、最初は慣れるためにこの設定でもいいかもしれません。
「Choose custom location」を選択すると、どの国を対象にするかのチェックボックスが下に現れて、国別に料金を設定することができます。
一通り説明した後に設定例をいくつか出すので、今のところはよく分からなくてもとりあえず流しておいてください。
Service、Cost、Each additionalについては、前回の記事で説明した通りです。
ここはアメリカを対象にしたものではないので、「from outside US」と付いた発送方法はありません。
その下の、Additional ship to locations – buyers contact for costsは、上で設定しなかった国については、問い合わせを受け付けますという項目です。
僕は、チェックボックスがある国については送料を設定しておいて、残りの国については問い合わせできるようにAdditional ship to locationsで「Will ship to worldwide」という事にしています。
4.International shippingの設定例
いくつかパターンを出してみます。
a.SAL便(注)もしくは国際eパケット
上から順番に第1地帯(アジア)、第2地帯(北中米、中東、オセアニア、およびヨーロッパ、ロシア)、第3地帯(南米、アフリカ)です。
ただこれは厳密ではなくて、Asiaにどこか中東の国が含まれたり、N. and S. Americaには当然北米も含まれるのを全て南米アフリカと同じ料金にしてしまうというのがあります。
ただ自分は今のところ、アメリカ、カナダ、メキシコ以外の北米の国から問い合わせや購入を受けた経験がないので、これでとりあえずいいのではないかと思っています。
SAL便でこのパターンを使う場合は、発送できない国がいくつかあるので注意してください。
というのも、例えばオーストラリアやドイツはSAL便を受け付けてくれないので、チェックは外すようにしましょう。
ただしGermanyのチェックを外してもEuropeにチェックが付いていたら、結局はドイツも含まれてしまうようです。
これは実際に何度か経験があります。
なのでSAL便の場合はGermany、AustraliaだけでなくEuropeのチェックも外しておくほうが無難です。
その他、台湾や韓国もSAL便は受け付けてくれなかった気がするので、Asiaもチェックを外すのがいいのかもしれません。
自分の場合は、Asiaからの注文があまりなかった事もあり、添付画像の通りの設定にしていました。
SAL便を受け付けてくれない国については、それぞれ調べてください。
(6月28日追記)
上記で受け付けてくれないと書いたものは書留付きSAL便のみで、書留なしSAL便の場合は受け付けてもらえるようです。
余談ですが、Int’lというのはInternationalの略です。
b.EMS
EMSの場合は、地帯の分け方がSAL便や国際eパケットよりも細かくなり、このようになります。
c.第2地帯までFree shipping、南米アフリカだけ差額を設定
Free shippingにすると、検索結果が上位表示されやすくなると言われています。
なので送料は商品価格に上乗せして、見た目の送料を無料にするというのも有効な手段です。
ただし南米アフリカの送料まで含めてしまうと上乗せ分の金額が大きくなってしまうので、第3地帯だけは第2地帯との送料の差額を頂くように設定します。
d.aに追加して第2地帯のみ上位料金も設定
これは、SAL便と国際eパケットの料金を提示する場合にこの設定を使います。
最大5項目まで送料設定できるはずなので(僕は4つまでしか設定できないようになっていますが)、アジアの上位料金を含めてもいいと思います。
SAL便を受け付けてくれない国を除外しても、上位の国際eパケットでこれらの国がカバーされるというわけです。
この場合は、SAL便はEconomy Shippingで、国際eパケットはStandard Shippingという事にしておきます。
5.その他の項目
Shipping rate tablesというのは、重さやサイズによって料金を設定するものです。
すみませんが、これについては使ったことがないのでよく分かりません。
その次のExclude shipping locationsは、発送を除外する国の設定を適用するかどうかのチェックボックスになります。
この発送除外国の設定は、Account設定でSite preferencesの画面を開いてから、Exclude shipping locations from your listingsの項目の一番右にあるEditをクリックしてから設定してください。
除外国を設定する場合は、
1.Site Preferencesで除外国設定
2.Shipping policyでExclude shipping locationsにチェックを入れたpolicyを作成
3.作成したShipping policyを出品時に設定
の順番でやった方がよさそうです。
送料として設定する料金
eBayはヤフオクと違って、送料に対しても落札手数料がかかります。
eBayの手数料(10%またはストア登録している場合は9%)と、PayPal手数料(3.9%+40円)です。
ざっくりですが、日本郵便に支払う料金に20%上乗せしておけば大丈夫だと思います。
eBay+PayPal手数料を15%としたら残りは85%になるので、この85%を基準にした場合に手数料まで含めた料金を逆算すると約118%になります。
あと、梱包材なんかも実際に料金がかかっているはずなので、少し多めに乗せておくのでもいいでしょう。
僕はどうやって計算していたかというと、為替を1ドル=100円で計算した上に20%乗せていました。
ただ今は本当に1ドル=100円ぐらいになってしまったので、上乗せ分はほとんどない状態になっています。
僕も送料を見直さなければならないと思っているところです。
説明は以上です
いろいろと細かい設定になって、初めて出品する人にとってはこの送料設定が大きな壁の1つになっていると思います。
自分も初めての時は、送料設定を間違えてこちらが送料を負担しなければならなかったという失敗もあるので、誰でも悩むところだと思います。
ただ一度慣れてしまえば単純作業になってしまいます。
もう一つ、出品を続けていくうちにpolicyも複数パターンできてくるので、後はそれらを使い回せばいいだけになり設定する必要すらなくなります。
何はともあれ、まずはやってみましょう。
補足で、そもそもの日本郵便の国際郵便サービスについてはこの記事も参考にしてみてください。