今まで何となく付けていましたが、改めてまとめてみます。
一般的な話
一般的には、返品の際の仕訳は販売の逆になります。
例えば1,000円の商品を販売したときの仕訳は、以下のようになります。
借方 | 貸方 | ||
預金 | 1,000 | 売上 | 1,000 |
この販売が返品された場合は、売上と外貨預金とも減らす必要があるので、逆の仕訳にします。
借方 | 貸方 | ||
売上 | 1,000 | 預金 | 1,000 |
一般的な国内販売であれば、これで終了です。
eBayで販売したものが返品された際の仕訳
eBayでの販売となると、上記のものにプラスして以下の要素を考える必要があります。
1.為替レート
為替レートは日々変わります。
例えば、1月1日(1ドル=102円)に、30ドルの商品が売れたとします。
30ドル × 102円/ドル = 3,060円
ということで、その時の仕訳は以下のとおりです。
借方 | 貸方 | ||
外貨預金 | 3,060 | 売上 | 3,060 |
2月1日(1ドル=101円)に、上記の販売を返品したとします。
30ドル × 101円/ドル = 3,030円
ということで、以下の仕訳にするとズレが生じます。
借方 | 貸方 | ||
売上 | 3,030 | 外貨預金 | 3,030 |
取引はチャラになったはずなのに、売上30円と外貨預金30円が残ってしまいます。
このズレを為替差損益でつじつまを合わせようとすると、できないことはないのかもしれませんが訳の分からないことになります。
簡単に、返品があった際には購入時の為替レートで逆仕訳を作れば一番わかり易いです。
借方 | 貸方 | ||
売上 | 3,060 | 外貨預金 | 3,060 |
2.PayPal手数料
eBayで販売した際に、入金と同時にPayPal手数料を引かれます。
しかも返金時には、入金時よりも少なくなった手数料が戻されます。
1月1日(1ドル=102円)に、30ドルの商品が売れて、その際のPayPal手数料が1.2ドルとします。(金額は適当です)
30ドル × 102円/ドル = 3,060円
1.2ドル × 102円/ドル = 122円
なので、仕訳は以下のとおりです。
借方 | 貸方 | ||
外貨預金 | 3,060 | 売上 | 3,060 |
手数料 | 122 | 外貨預金 | 122 |
2月1日(1ドル=101円)に、上記の販売を返品して、その際にPayPalから戻された手数料を1.0ドルとします。
為替レートは購入時の1ドル=102円で計算して、
借方 | 貸方 | ||
売上 | 3,060 | 外貨預金 | 3,060 |
外貨預金 | 102 | 手数料 | 102 |
となります。
これで売上はリセットされて、外貨預金も手数料の差額だけが引かれた状態になりつじつまが合うと思います。
どうしたものかといろいろと考えて、最終的には単純な方法にたどり着きました。