オークション形式、使ってますか?
実際には、多くの人がFixed priceを使っていると思います。
例えば、”vinyl record”の検索結果がこちら
Auctionが全体の4.7%、Buy It Nowが約95.3%です。
“toy”の検索結果がこちら
Auctionが約3.5%、Buy It Nowが96.5%です。
そして”japanese”の検索結果がこちら
Auctionが約2.3%、Buy It Nowが約97.7%です。
eBayはオークションサイトでありながら、大多数の出品は固定価格形式が占めているようです。
ちなみにですが、最初に綴りを間違えて検索してしまった”vynil record”の結果がこちら
意外と出品があったので、もし輸入ビジネスでレコードを取り扱っている場合は、このワードで検索すると掘り出し物が見つかるかもしれません。
オークション形式は初心者におすすめ
僕の考えですが、初心者にとって大事なのは成功体験です。
まずは自分の出品したものが売れるという体験から、仕入れたものでも売れるという体験、そして売れたものによって利益が出せるという体験です。
一番最初の売れるという体験をするのに即効性があるのが、低価格スタートのオークション形式での出品です。
まず売れるという体験をするとか、もしくは最初の狭い出品枠で採算度外視でもとにかく実績が欲しいという場合には、オークション形式がいいです。
$0.01スタートのオークション形式で出品すれば、よっぽど変な商品でもない限りはほぼ確実に売れます。
指導する側に回った人たちもよく、オークション形式での出品を勧めます。
そしてそれは僕も同じ意見です。
ただ、使いすぎはよくないとも思っています。
eBayの狭い市場で、ある特定ジャンルのシェアを独占するのはそんなに難しくない
日本特有の商品で、大量に仕入れるのが可能な商品をせっせと出品していれば、eBay内でのシェアを独占するというのは意外とありがちです。
そうしてシェアを独占するとどうなるかと言うと、意図するしないに関わらず相場をコントロールする事ができるようになります。
価格を釣り上げると、その他の安い出品に流れてしまうのでシェアを失うことになりますが、安売りを続けていると独占したままです。
そこでオークション形式についてですが、どういう価格で売れるかと言うと、2番手の一つ上の価格になります。
例えば、Aさんが$100で欲しい、Bさんが$50で欲しいと思っている商品があったとします。
オークション形式で出品されていた場合、このときの落札価格は(価格変動の単位が$1として)$51でAさんが購入する事になります。
そうしてその商品の価値は$51であるというのが周知されます。
もうちょっとインテリ(笑)っぽい言い方をすれば、「コンセンサスが形成されます」というところでしょうか。
また同じような商品で、Cさんが相場を見て$51で欲しい、Dさんも相場を見てもうちょっと安くで$40ぐらいで欲しいと思っているとします。
オークション形式で出品されていた場合、このときの落札価格は(同様に価格変動の単位は$1として)$41でCさんが購入する事になります。
このように、同じジャンルでこれを延々と繰り返していたら、ジリジリと相場が下がっていきます。
なので、自分が主力としたいジャンルでオークション形式を使い続けるのは、ゆくゆくは自分の首を絞めることになると僕は考えています。
そして、実際にそうやって相場が崩れたジャンルをいくつか見てきています。
昔のアニメーターが安い給料で働いたせいで、今もアニメ制作費は安いままでアニメーターが苦しんでいるという話があります。
誰々のせいだという話もありますが、僕にはその真偽の程は分からないのでここでは書かないでおきます。
延々とオークション形式を使い続けることは、これと同じような事をやって自分自身が苦しむ事につながるのではないかと考えています。
おまけ
アンネの日記で、性的なものが書かれているのが見つかったというのがニュースになっていました。
僕にはこのニュースが、死後にハードディスクの中身を世界中に公開されるような仕打ちに見えてしまいます。
世間は歴史的な発見とかで湧いているのかもしれませんが、僕はアンネ・フランクが気の毒でなりません。