最近、少し真面目に商品リサーチの時間を取るようにしています。
そこで、無在庫販売も取り入れるべきではないかという考えになっています。
無在庫販売とは
その名の通り、在庫を持たないまま販売することです。
株で言うところの空売りと同じようなものです。
もう少し細かく説明してみます。
まず、販売価格と仕入価格の差がある商品を探します。
例えばある商品がeBayで70ドル(=8,400円)で売れたという履歴があって、それと同じものがAmazon.co.jpで5,000円で買えるとなると、これを仕入れて販売すれば3,400円儲かりそうとなります。(手数料、送料等は省いています)
さてここで物販の王道で言えば、まずこの商品を仕入れます。
商品が手元に届いた後に、eBayで販売をします。
無在庫販売だと、まずeBayで販売を始めます。
そしてこれが売れたところで、仕入れをするというものです。
このあたりは大体想像できると思います。
無在庫販売のメリット
ぼくが思いついたものを挙げてみます。
1.実際に販売を始めたけど売れなかったという場合に損がない
もし商品が売れなかった場合、仕入れをしていたら仕入値分だけ損をしてしまいます。
かと言って売り切らなければ完全に無価値なので、価格を下げて投げ売りするしかなくなってしまいます。
これが在庫を抱えていないならば、ただ出品を取り消すだけで済みます。
なので、この点においてはリスクゼロです。
2.資金を寝かせておく必要がない
有在庫販売の場合、資金を一旦在庫に変える必要があります。
在庫になっている間は、流動性の観点から見るとかなり劣ります。
その後商品が売れてバイヤーから入金される事で、初めて流動性を取り戻します。
無在庫の場合は、資金を流動性の低いものに変える必要がありません。
バイヤーから入金されたお金を仕入れに使うならば、資金ゼロでも販売が可能です。
3.自分の資金以上の出品ができる
2の続きになりますが、例えば手元に10万円あったとします。
有在庫販売の場合、それを仕入れにフルパワー使ったとすると10万円分までの商品を出品できます。
一方無在庫販売の場合は、手元の資金関係なしに100万円分でも200万円分でも出品することは可能になります。
有在庫セラーが1万円の商品を10個出品していて、その横で無在庫セラーが1万円の商品を200個出品していたとしたら、当然ながら品揃えの多い無在庫セラーの方が売れる可能性が高くなります。
無在庫販売のデメリット
これについても、個人的に思いついたものを挙げてみます。
1.アカウントに傷がつく確率が上がる
ここが無在庫販売最大のリスクだと思います。
商品が売れた後、その商品を仕入れようと思ったら売り切れていて仕入れられなかったという場合、ごめんなさいするしかなくなってしまいます。
それで相手に低評価をもらう可能性が高くなってしまいます。
有在庫の場合は、売れたのに商品を発送できないという事は、在庫管理さえしっかりしていればほぼないと思います。
有在庫販売から見た場合に、この点がリスクゼロになります。
2.損をする可能性もゼロではない
利益を見込んだ価格を付けて販売しているのに、商品が売れた後仕入れようと思ったら仕入先で値上げされていたという事も考えられます。
この場合、損を被っても仕入れるか、アカウントを犠牲にして損を出さないかのどちらかになります。
有在庫販売から見た場合は、こういうリスクもゼロです。
ただし有在庫販売の場合は仕入価格ではなく販売価格が変動することがあるので、損をしないわけではありません。
3.価格競争になりがち
無在庫販売は資金がなくても販売できるというのがあったり、あとは仕入先を確保できるものを販売するという事になるので、参入者も多くなると思われます。
そうなると、価格競争になりやすいと思われます。
この点においては、有在庫でも誰でも仕入れることができるようなものを販売する場合は同じ問題があります。
結局どっちがいいのか
どちらがいい、というのは一概には言えないというのがぼくの考えです。
ある商品は有在庫で、別の商品では無在庫でという感じで、うまく組み合わせるのが一番いいのではないかと思います。
今のところの考えですが、価格差はあるけれど過去の販売数が少ない商品の場合は、無在庫で出してみるといいのではないかと思っています。
逆に、ヤフオクなどに出ているアンティーク系のものについては仕入れたい時に仕入れられないと思うので、こういうものは在庫として抱えるのがいいと思っています。
有在庫販売は資金をリスクに晒してアカウントを守るやり方で、有在庫販売はアカウントをリスクに晒して資金を守るやり方というイメージです。
ぼくはまだ無在庫販売をやったことがないので、現時点での考えです。
実際にやってみると、今はまだ分からないような問題なんかが見えてくると思います。
無在庫販売のリスクを減らすために
最後に、この点についてです。
無在庫販売のリスクというのは、売れた時点で仕入れられないか値上げしていたという点に尽きると思います。
なので、出品後は定期的に仕入先を巡回して「在庫はあるか」、「価格の変動はないか」というのを常にチェックしておく必要があります。
これをどうやって管理するかというのが工夫するところかと思います。
資金がなくても出品できるからと言って、のべつ幕なしに出品していたら管理が追いつかなくなってしまうので、ほどほどの商品数だけ無在庫出品するのがいいのではないかと思います。
ただ他のセラーを見てみると、1,000個以上も出品していて1日に何個も売れているという人もいたので、その程度ならば慣れなのかなとも思います。
実践せずにぐだぐだ考えるばかりでは埒が明かないので、まずは実践してみます。