品質に対するクレームリスクは新品の方が大きいです

これまで、新品と中古品の両方を販売してきました。

思い返すと、新品を販売した際には商品に対して傷があるだの何だのとクレームをもらうことが時々ありました。
一方、中古品も新品より数多く販売してきましたが、今のところそのようなクレームはありません。

考えてみたら当たり前だったという話です。

新品を販売する場合

新品を販売したことのある人であれば、次のように思ったことはないでしょうか。

商品が本当に大丈夫なのか確認したい、けど箱が密封されているので中身を確認できない。

こんな感じで、もやもやとしながらもメーカーを信用して発送するしかありません。
例えるならば、助手席の人に安全確認をさせて、自分では確認せずにアクセルを踏み込むようなものです。
新品の場合はそうせざるを得ないのですが。

そして購入者は、商品がパーフェクトな状態を期待しています。
なので99点であっても、それでもうアウトです。
仮にそれでクレームがなかったとしても、それはお客様に我慢してもらっていることになります。

そしてこのクレームをもらった場合、対応が面倒です。
まず外国に発送しているので、手元に戻るまで時間も手間もかかります。
そして時間がかかれば、メーカーの補償が受けられないという事もあるかもしれません。

今まで何度かこのクレームをもらったことがありますが、対応に疲れます。

中古品を販売する場合

中古品は当たり前ですが、箱も何も開封して商品の状態をしっかりと写真に撮ります。

傷があったらあったで説明文にも付け加えるし、お客様もそれを見込んだ金額を支払います。

そして中古品という前提があるので、目を凝らさないと分からないような細かい傷で文句を言うという事も基本的にはありません。

というのを考えると、自分自身の目でしっかりと安全確認をしてからアクセルを踏み込むことができます。
リスクを自分でコントロールできるという事です。

ここが中古品の強みです。

新品の方がクレームが少ないという嘘

初心者は、新品の方がクレームが少ないと考えがちだと思います。
実際に自分もそう思っていたし、つい最近までは新品と中古品のクレームリスクは同等とも思っていました。

中古品で品質に対するクレームをもらうというのは、説明が足りないというのが原因の全てです。
ここを上手くできないならば、確かに中古品のほうがリスクが高いという事になってしまいます。

自分の安全確認が下手であれば、助手席の人に確認してもらう方がまだマシという事ですね。
マシというレベルですが。

自分自身においても実際のところ品質に対するクレームは、新品では何度かありましたが、中古品ではただの一度もありません。
販売数は新品よりも中古品の方が多いのにも関わらずです。

そして、壊れかけのような商品を販売したこともあります。
その場合も商品の状態をしっかりと写真に撮って説明して、場合によってはYouTubeも使って、お客様には「自分で修理してみるよ」と言ってもらえて満足してもらえました。

新品の方が中古品よりもクレームリスクが少ないというのは全くの間違いです。
同等ですらなく、中古品の方がクレームのリスクは少ないと考えます。

というわけで、初心者ほど中古品を販売することをお勧めします。