eBayとは切っても切れない為替の話

当たり前の話ですが、eBay.comはアメリカにあるので、取引もドルで行われます。為替については僕もそこまで詳しいわけではありませんが、商品の売上をドルで受け取る際に必要な知識は身につけているつもりです。そこで今回は基本に立ち返って、為替についてもう一度おさらいしてみます。

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円高、円安とは?

僕がこの説明をする際にいつも想像するのは、「もしスーパーマーケットやコンビニなどでドルが販売されていたら」という場面です。

今は1ドル=110円ぐらいなので、1ドルが110円で販売されていたとしましょう。これが翌日100円になっていたらと考えます。お客さんが見たら「お、ドルが昨日より安くなってる」と思うかもしれませんし、お店の人が「ドル値下げしました」というPOPを出すかもしれません。これがドル安(ドルの価値が下がる、安くなる)です。

そしてドルが安くなっているということは、相対的に円の価値が上がっているということになります。という説明をしても分かりにくいかもしれないので、今度は「アメリカのスーパーマーケットで円が販売されていたら」というのを考えてみます。

今は110円が1ドルで販売されています。これが翌日になって、販売価格は昨日と同じ1ドルのままなのに内容品が100円になっていたらどうでしょう。販売価格そのままで内容量を減らすという、今話題?のステルス値上げです。つまりこれが円高(円の価値が上がる、高くなる)です。

1ドル=110円から100円に動くと、直感的に「ドルが変わらないのに円の価格が10円下がってる→円安?」と考えてしまいがちです。しかしこの場合は実際にはそうではなく円高であるというのは、上記の理由からです。

為替レートはなぜ変動するか

これについては、僕もさっぱり分かりません。もし分かるならば、eBayなんて面倒なことやってないです(笑)。

ただ一つだけ言えることは、世界中の人が円を買いたいと思えば円高になるし、ドルを買いたいと思えばドル高になるという事だけです。みんなが欲しいと思えばその価格は上がるし、欲しいと思わなければ価格が下がるというだけの事です。

円を買いたいと思うのは、アメリカよりも日本の経済が伸びると市場が判断したときです。そしてドルを買いたいと思うのは、日本よりもアメリカの経済が伸びると市場が判断したときです。

それぞれの国の大統領、首相や、中央銀行総裁の発言などを気にしてみると、どういう場合に為替がどう動くのかというのが何となく分かってくるかもしれません。僕は評論家ではないので、これについての言及はしないでおきます。

eBayで商売する場合にどう対応すればよいか

売上はドルで受け取りますが、最終的に損益が確定するのがドルを円に変えるときです。今100ドルのものが売れたとして、円換算で11,000円の売上というのは評価額でしかありません。円に変える時点で1ドル=50円になっていたとしたら、結局のところ5,000円の売上という事になってしまいます。

売上をドルのまま持っておくという選択肢もないわけではないですが、日本で生活するのに金融資産をドルで保有しておくというのはあまり現実的ではありません。十分な円資産を持っているというのであれば話は別ですが。

そこで本題ですが、僕の考えは「あまり気にするな」です。具体的には、PayPalに一定額が貯まったらその都度引き出すようにします。5万円未満だと引き出し手数料がかかるので、それ以上がいいでしょう。

逆に言えば、今現在の僕の利益率は50%程度なので、多少の為替変動は気にしなくてもいいのかもしれません。もし利益率が低い場合には、為替を気にしなければならないでしょう。その場合は引出しのタイミング以前に、為替に合わせて販売価格を調整するなどが必要になるかもしれません。

おまけ 外貨預金について

外貨預金の場合は、円をドルに変える、あるいはドルを円に変える際の手数料が明示されています。

こちらは三菱UFJ銀行の今日の為替レートです。TTS(Telegraphic Transfer Selling)が円を売る(ドルを買う)ときのレートで、TTB(Telegraphic Transfer Buying)が円を買い戻す(ドルを売る)ときのレートです。

例えば10万円をドル預金に入れる場合、

100,000 ÷ 110.73 ≒ 903.10ドル

が預金口座に入金されます。そして同じ日に円に戻すと

903.10 × 110.23 = 999,549円

になります。

この時の仲値は

(110.73 + 110.23)÷ 2 = 110.48

であって、TTSとTTBはそれぞれ仲値から0.25円ずつの差(三菱UFJ銀行の場合)があります。これが銀行が取る手数料になります。

ちなみにPayPalの場合は手数料をはっきりと明示されていませんが、やっぱり円をドルで決済する場合と、ドルを円預金に入れる場合とで別の為替レートを採用しています。現時点でのレートはそれぞれ、

こちらが円をドルに変える際のレートで、

こちらがドルを円に変える際のレートとなっています。上のレート(1ドル=105.878円)が銀行で言うところのTTSで、下のレート(1ドル=107.532円)がTTBです。ちなみにPayPalは銀行ではないので、資金を寝かせておいても利息は付きません。

あとは慣れです

最初の頃は都度どういうことなのかと頭を使わなければならないかもしれません。しかしそれを何度も考えていくうちに、感覚で分かるようになってきます。そういう僕も、たまに「円高円安どっちだっけ?」となることがあります。

あまり気にする必要はないけど、多少の知識は持っておくべきでしょう。eBayで商売するならば、その程度でいいと思います。

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