今は朝の7時前ですが、そとから鶯の鳴き声が聞こえます。
ここ最近は寒さが戻っていましたが、それでも春はそこまでやってきているようです。
というかもう4月なので、誰が何と言おうと春ですね。
最初は「完膚なきまでに春ですね」という表現を使おうとしていましたが、ニュアンスは伝わったとしても何か違いますよね(笑)。
商品販売における利益とは何か
さて今日は、商品を販売して利益を得る、その根本的な話です。
販売価格 - 仕入価格 = 利益
というのは自明の理です。
この利益とは何ぞや?というのを考えたことがあるでしょうか。
端的に言うと、お客様にとっての面倒事を肩代わりしてあげると、お客様はその対価としてお金を支払ってくれます。
これが我々にとっての利益であり、
仕入れた商品の価値 + お客様にとっての面倒事 = 販売価格
という事になります。
ではお客様にとっての面倒事とは何かという話ですが、これはもう様々なものがあります。
商品に何も手を加えずにそのまま販売する場合は、お客様がその商品を探す面倒さが我々の得られる利益という事になります。
これで一番わかり易いのは、輸出入です。
日本で手に入りにくいものを代わりに外国から仕入れてあげたり、逆に外国で手に入りにくいものを日本から送ってあげたりという点です。
これは輸出入に限らず、国内転売でも使える方法です。
例えば相場3万円の商品を、いろいろ探し回って何とか2万円で仕入れることができたのであれば、その商品は3万円で買ってもらうことができます。
ここに乗っている利益というのは、お客様が安く買えるところを探す面倒さを我々が肩代わりしたという事になります。
その他にも、商品をきれいにする、壊れた部分を修理するというのもあります。
汚れた商品や壊れた商品は、それなりの価値にしかなりません。
ここに我々が手を加えて商品の価値を上げてから販売すれば、それが得られる利益になります。
こういう利益はいただけない
一つ、僕がよくないと考えている例を挙げておきます。
お客様の面倒や自分が商品に手を加えた価値以上に利益を乗せて販売することでも利益を得ることができます。
2万円の価値しかない商品を3万円で販売したり、お客様にとって面倒なく2万円で買えるものを3万円で販売することでも利益を得ることはできます。
その場合、知らぬが仏でお客様は喜んでくれるかもしれませんが、もし知られてしまったらがっかりされること請け合いです。
ある商品を3万円で販売する場合、次の2つのパターンがあります。
本来3万円の価値があるものを2万円で仕入れてから1万円乗せたのか、本来2万円の価値しかないものを2万円で仕入れてから1万円乗せたのかです。
このどちらなのかというのを示す明確な証拠は、この世には存在しません。
強いて言えば、他のところではいくらで売買されていたという相場になるでしょうか。
「明確な証拠が存在しないならば自分は前者だと解釈して販売する」というのはどうでしょう。
この考え方をよく考えると、お客様の方を向いていないというのが分かります。
商品の価値を判断するのはお客様であって我々ではないので、お客様に前者だと感じてもらえるところを我々は考えなければなりません。
ただ残念ながら、世の中は後者の販売をしているものが多々あります。
自分自身で何か商品やサービスを購入した際、支払った金額ほどの価値がなかったと感じたことが1度や2度どころではない回数あるでしょう。
我々が客としてそう感じた以上、後者だったという事です。
販売者として我々が目指すべきところは、
仕入れた商品の価値 + お客様にとっての面倒事 = 販売価格 < お客様が感じる価値
です。
僕が目指しているところ
これは今現在での話であって、これが未来永劫続くわけではありません。
まず日本のものを外国に販売することで、日本国外のお客様にとって手に入れる面倒さを肩代わりするというのは、今までもやってきた事であってこれからも変わらずやっています。
これにプラスして、商品をきれいに掃除したり修理したりすることで商品の価値を高めるという事もやっています。
僕が今特に磨こうとしている部分はこちらの方です。
ようやくメンテナンス道具が揃い始めていて、プロに頼めば1万円は下らない程度のメンテナンス作業は自分でできるようになりました。
もちろんその作業品質はまだプロに至らないところもあると思いますが。
僕の目指す具体的なところは、1日あたりの作業で商品の価値を4~5万円程度高める技術を身につけることです。
この作業は、素人が下手にやろうとすると逆に商品を壊してしまうようなものも含まれます。
なので、普通の人は自分ではやろうとはせずにプロに任せます。
販売する商品を仕入れている立場としてのアドバンテージは、その商品に思い入れも何もないので、ちょっと怖い作業もできてしまうことです。
仮に商品に傷を付けてしまったとしても、その時に僕が失うものは商品の仕入れ金額だけであって、思い出やら何やらなどのpricelessなものは何もありません。
そうやって思い切って商品に手を加えることで、自分の技術を磨いています。
僕はこういうものが全般的に好きでもありまた得意でもあって、今までに取り扱ってきた商品のメンテナンスも人にはなかなか真似出来ないレベルにまで達した自負があります。
ただその商品についてはメンテナンス作業の費用対効果があまり高くなかったので、新たに自分の腕を遺憾なく発揮できるジャンルを見つけ出して、元々のジャンルは捨てて今は新しいジャンルでの研究を行っているところです。
この技術は、しっかりとしたものを身に付けられたならば、特に物販などしないでもメンテナンス作業だけで食べていけるようなものです。
なので今後のビジネスは、物販以外のところにも広げていくかもしれません。
これは今そう考えているだけであって、実際にその時になったらまた違う考えになっているかもしれないので具体的には後で考えることにして、今は楽しんでこの作業を続けていきます。