「無在庫販売にリスクはない」って、んなこたーない。

咳と喉の痛みがなかなか治まりません。
これは長引く予感です。

僕の英語トレーニングは声を出すものが多く、昨日ようやくいつものメニューに戻ったのですが、喉への負担が少なくないようでした。
なので極力喉をいたわるように、ボソボソとした声で音読と英作文をこなしました。

多読は、声を出す必要はないのでいつも通りです。
読んでいる時にゲホゲホと咳が出てストップするぐらいです。(いつも通りじゃない?)

さて先日のYBCでは、こんなテーマでそれぞれ意見を出し合っていたようです。
僕は試験前日ということもあり、この時は欠席させて頂きました。

という事で、このブログで一人で勝手に意見を出してみます。

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無在庫販売にリスクはない

・・・と謳っている人がいますが、これは全くの嘘です。
ということだけ最初に言わせて頂きます。

売れることが確定してから仕入れればいいので、仕入れたものが売れないというリスクはほとんどありません。
ただし、売れてから仕入れようと思ったら仕入先が値上げしていたという場合には、この販売でお金を失うことになります。
という意味でのリスクはあります。

また、仕入先が在庫切れを起こしていて、バイヤーさんに商品を届けることができないという場合は、自分のアカウントが傷つくというリスクもあります。

アカウントに傷がつくならばお金が減ることはないのでそういう意味でのリスクはありませんが、長い目で見ればその傷によって今後の売上が落ちるとかいう影響を及ぼします。

これらのリスクを極力下げるために、仕入先をこまめにチェックすることがその対策になります。

出品数が多くなってくると、目視で確認して手作業で価格と数量を調整するというのが厳しくなってくるので、多くの場合はツールで行うのが一般的です。
このチェックの間隔を短くすることで、リスクを下げることはできます。

ただしこれでもゼロにはできません。

例えばツールの方で3時間に一度チェックするという設定にしておいても、前回チェックから次回チェックまでの3時間の間に仕入先の価格や在庫が変化して、なおかつその商品が自分から売れるという事が無きにしもあらずです。

もしこれが発生してしまったら、赤字覚悟で仕入れるか、その他の仕入先を血眼になって探すか、あるいはバイヤーさんにゴメンナサイするか、この3つのどれかです。

という事で、価格があまり変わらない多くの仕入先が確保できるような商品を出品することがリスク回避になります。
ただこういうものを出せば、あっという間に他のセラーに真似されて価格競争に陥り、利益が手間に見合わないところにまで落ちるというのが多くのパターンでしょう。

セオリー通りに行ったとして

ただ、在庫を仕入れてから販売することに比べたら、お金を失うリスクが圧倒的に少ないというのは事実です。

なので、売れるかどうか分からないような商品でもとりあえず出品するとかいう事が無在庫販売ならできてしまいます。
これは、特に高額商品になれば有在庫販売ではなかなかできない事です。

さて、売れた商品を仕入れてから発送するというプロセスになるために、売れてから即発送というのは無在庫販売ではほぼ不可能です。
普通は売れてから発送するまでに何日かかかります。

その数日の間にバイヤーさんが違う出品者の安い商品を見つけて、「やっぱり別のところで買うからあなたのところはキャンセル」と言ってくる可能性もゼロではありません、というかそこそこあります。

そうすると今度は、こちらが在庫を抱える事になります。
これはもう有在庫販売です。
しかもその商品を仕入れ基準は、この商品で利益が出るという自分の判断ではなくて、バイヤーが購入したというアクションのみです。

一度でも売れたということであれば、二度目もある可能性が高いです。
ただ、その商品をlistingしたという自分の判断は入っているにせよ、仕入れの最終判断を他人に任せているという時点で、その在庫は恐怖の不良在庫になる可能性が高いです。

無在庫販売ってどうなのか

ここまでリスクをいろいろと挙げてきました。

結局のところ無在庫販売ってどうなの?というところですが、それは個人の最終判断によるところであって、僕からはやれともやるなとも言いません。

50%の確率で100円を失うけど、50%の確率で200円を得る事ができる、というゲームがあったとします。
これはほぼ全員が参戦するでしょう。

90%の確率で100円を失うけど、10%の確率で1000円を得ることができる、というゲームがあったらどうでしょう?
これは判断に迷うかもしれませんが、数学的には参戦しないと損です。

90%の確率で100万円を失うけど、10%の確率で1千万円を得ることができる、というゲームはどうでしょう?
これはさすがにビビってほとんどの人は参戦しないかもしれませんが、これもやっぱり数学的には参戦しないと損です。

これらは期待値の話になります。
ここでこれ以上は深入りしませんが、リスクがあったとしてもそれを上回るメリットがあるという場合には、それを行う方が得です。

無在庫販売にリスクはないと思って行うならば、いざマイナスが出た際には「話が違うじゃねーか」となるので止めておくほうがいいです。
そんな人間が今時いるのか?と思うかもしれませんが、こういうプロモーションを未だに見かけるので、新規参入者の中にはそう思い込む人もいるでしょう。

最後に自分の話です。

基本は有在庫販売ですが、一部の安い商品は無在庫販売もやっています。

無在庫販売の分はそれで利益を得るためというよりは、自分の商品を見に来てもらうための撒き餌的な使い方をしています。
あと安い商品で売れた実績を作っておいて、eBayにも「このセラーはちゃんと活動している」というのを見せておかなければ、検索順位がどんどん下の方に行ってしまうというのもあります。

というので、無在庫販売にもいろいろな使い方があります。

何事においても、メリットとデメリットとをそれぞれ把握する事は重要です。
その上で、やるかやらないか決めるのは個人の考え方次第です。

そこをよく考えてからやることは、僕はとてもいいと思います。

かつて僕がeBayで商売を始めたばかりの頃、リミットアップ交渉でどんな質問をされるのかというのを調べたことがあります。

その質問事項の中に「販売する商品は手元にあるのか?」というようなものがあったと思います。
多くのサイトではこの質問には「はい」と答えるようにと書かれていたのですが、そもそも何でeBayがこんな質問をするのかというのが当時の僕には不思議でした。

後で知ったことですが、eBayでは無在庫販売も認められているんですね。
だからこその、この質問だったようです。

もしリミットアップ交渉を行う際に同じ質問をされたならば、自分の販売方法に従って正直に答えるので全く問題ないでしょう。

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