商品を販売したくない症候群

昨日の夜、実家から自宅に戻ってきました。
僕のゴールデンウィークはこれにて終了です。

これで休んだ気にならないのがミソで、僕にとっての連休は両親への奉仕期間となっています。
普段の生活でストレスがあまりないので、改めて休日を取る必要もないです。
普段の生活環境から離れて毎日のルーチンワークがやりにくくなるというのが、却ってストレスになるかもしれません。

そして旅行に行きたいならば好きな時に行けばいいだけなので、連休である必要もありません。

毎日週末に休んで平日は仕事をするというのではなくて、体調の良いときには平日土日関係なく仕事をして、体調の悪いときにはこれまた平日土日関係なく休むというのが、トータルで考えると一番パフォーマンスの上がる仕事のやり方ではないかと思います。

日曜日が休日というのもキリスト教の考えから来ているもののようで、明治9年以前の日本では日曜が休みという習慣も無かったようです。
ただそれだと外国とのやり取りで不都合が生じるために、世界標準に合わせて日本も日曜日を休日とするようになったとか。

という事で、体調が万全でも日曜日なら休み、体調が多少優れなくても平日ならば無理して会社に行くというのが一般的になっています。

以上、自営業者の休日のとり方についての考えを、ちょっとだけ書いてみました。

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商品を販売したくない

さて、今回のエントリーは多少センセーショナルなタイトルを付けてみました。
でも嘘ではなくて本当のことです。

念のために書いておきますが、eBayでの活動が嫌になった・・・とか、そういう事ではありませんので(笑)。

ここ最近、商品のメンテナンスにかなりの時間をかけています。
それはもう、その作業に慣れていないというところから始まり、とりあえず販売に耐えうる品質に達するまでの自分の基準が決して低くなかったり、いろいろな要因があります。

ただ、そうやって苦労して手を掛けて状態を良くした商品は、販売する自分にとってもすごく価値のあるものになります。

ここまで手間隙かけて育てていると、その商品を簡単には手放したくなくなってきます。
だからと言って在庫をどんどん増やしていくだけだと商売が成り立たないのですが。

でもこれはむしろいい傾向だと僕は考えています。
というのも、自信を持って高値を設定できるからです。

自分が価値を感じない商品を販売することはどうか

かつて、自分は価値を感じない商品でも他の誰かがそれを感じてくれたらいいと思って高値を設定したことがあります。
そうして実際に売れて、小さくない利益を手にしたこともあります。

別にこれが悪いことだとは全く思いません。
むしろそれで何の問題もないと思います。

でももしこの時にお客様から「この商品の価値はどこにあるのか?」などと聞かれたならば、果たして上手に答えることができたのだろうか?と思います。
その場合、きっと思いの詰まっていない上辺だけの言葉で説明することになっただろうと思います。

ただ自分が手塩にかけた商品だと、その価値はどこにあるかと問われたならばいくらでも語ることができそうです。

仕入れた商品は自分の息子や娘と同じようなもの

かつて師匠のとりいかずのりさんが、自分が仕入れた商品を販売することを「お嫁に出す」という表現をしていました。
そして今の自分がまさにそんな感じです。

いや、僕は結婚歴もなければ子供を持った経験もないので、本当のところはどうなのか分かりませんが、まあそんな感じなんだろうという想像です。

自分が娘を持ったならば、きっと可愛がるでしょう。
そして可愛いあまり嫁にも出さず年をとらせるだけというのは、それはまた違うでしょう。
可愛いから手放したくないという思いと、娘が可愛いからこそ手放すべきだという2つの思いがごちゃまぜになるのが父親の気持ちではないかと思います。

「この商品を販売してやるから、その代わりに一発殴らせろ」とまではさすがに言いません(笑)、というかお金を対価として頂いているのでそんな事はできません。
でもこういうさだまさしさんの的な雰囲気も嫌いではありません。
自分がそういう父親になるかどうかは置いておいて、傍から見る分にはです。

でもしっかりと手を掛けて育てた商品だから、それを買ってくれた人には大切に扱ってほしいです。
また購入してくれた人がまた販売するというのでも、それはそれで全然構いません。

自分が感じる価値と同等の価格を提示しているので、それに納得して購入してくれる人であれば、その後自分で使用しようが転売しようがそれは一向に構いません。

新しいゲーム機が発売されると、すぐにバラバラに壊した動画をアップロードする人がいますが、あれを自分の販売した商品でやられるとさすがに凹むかもしれません。

転売をやっていて、自分が取り扱う商品の中でそこまで思い入れのあるものに出会えたというのは幸せなことかもしれないと思っています。
自分の周囲の人達を思い出しても、特にその商品が好きではないけど利益が出るから販売しているという人は決して少なくありません。
今現在、そこそこ規模の大きな転売塾をやっている主催者が自分の商品を特に好きではないと公言しているという人すら存在します。

利益を出す事と好きな商品を扱える事のどちらが幸せかというのは人それぞれですが、この両方を手に入れることができたならば間違いなく幸せでしょう。
僕は今そこを目指して頑張っています。

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