私の販売スタイル なぜ高利益率で販売できているか

先日、利益率にはあまりこだわるなというエントリーを書きました。

僕もそんなにこだわってはいませんが、月ごとの売上と利益をまとめてみると大体5~60%ぐらいになっています。

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まずは利益率のイメージを持ってもらいます

いくつかパターンを並べてみるので、仕入れいくらで販売いくらだと利益率がこれぐらいになるというのを何となく見てみてください。

A.仕入単価300円 → 販売単価2,000円 : 利益率約52%

eBayとPayPalの手数料をあわせて15%として、利益は

利益 = 2,000 × (1 - 0.15) - 300 = 1,400円

です。送料が700円だったとして

利益率 = 1,400 ÷ (2,000 + 700) = 51.85%

となります。

僕の取り扱っているものだと、これぐらいのものはまあよくあります。

B.仕入単価1,000円 → 販売単価1,500円 : 利益率約13%

以降の計算では、手数料と送料を上と同条件とします。

利益 = 1,500 × (1 - 0.15) - 1,000 = 275円

利益率 = 275 ÷ (1,500 + 700) = 12.5%

これぐらいのものは基本的に取り扱いません。もしかしたら自分もこれぐらいの販売があったかもしれませんが、もはや損切りレベルです。ここまで利益が薄いと為替の変動で赤字に転落することもあるので、これぐらいのものはあまり取り扱わないことをおすすめします。

C.仕入単価1,000円 → 販売単価5,000円 :利益率約57%

利益 = 5,000 × (1 - 0.15) - 1,000 = 3,250円

利益率 = 3,250 ÷ (5,000 + 700) = 57.02%

僕が取り扱っているものの中には、これぐらいのものもまあまあよくあります。

D.仕入単価3,000円 → 販売単価3,800円 : 利益率約5%

利益 = 3,800 × (1 - 0.15) - 3,000 = 230円

利益率 = 230 ÷ (3,800 + 700) = 5.11%

これは仕入単価に対して利益が薄すぎるので、僕ならば扱いません。でも新品の無在庫販売とかだと、これぐらいという事もあるのかもしれません。

E.仕入単価3,000円 → 販売単価8,000円 : 利益率約44%

利益 = 8,000 × (1 - 0.15) - 3,000 = 3,800円

利益率 = 3,800 ÷ (8,000 + 700) = 43.68%

F.仕入単価5,000円 → 販売単価8,000円 : 利益率約21%

利益 = 8,000 × (1 - 0.15) - 5,000 = 1,800円

利益率 = 1,800 ÷ (8,000 + 700) = 20.69%

新品だとこれぐらいは結構いい方に入るのでしょうか。中古だともうちょっと欲しいところです。

G.仕入単価10,000円 → 販売単価15,000円 : 利益率約18%

利益 = 15,000 × (1 - 0.15) - 10,000 = 2,750円

利益率 = 2,750 ÷ (15,000 + 700) = 17.52%

あとレアケースでは、仕入単価200円→販売価格2万円とかちょっとえげつないレベルのものもありましたが、商品を数多く取り扱っているとたまにこういう当たりに巡り合うぐらいに考えておくといいです。

ちなみに情報商材の宣伝なんかだと、こういうレアケースを普通に販売できるかのように謳って集客するものが多いので気をつけましょう。

高利益率で販売するための考え方

1.国内外の相場観の違いを考える

まずはこれでしょう。

例えば日本にある商品と同じものが国外版として出ていたとしたら、相場の差はあまり発生しません。

国外版がなかったとしても、日本のネットでかんたんに買えるものであれば、多くの日本人セラーがせっせと出品してご親切にw相場の差を埋めてくれています。

eBayのセミナーなんかだと「梱包や客対応の丁寧さで差を付けましょう」とか言いますが、それでべらぼうに高い価格で販売できないだろうし、そんな高い価格で売ればお客様の不満を買うだけです。

という事は、この逆を行けば相場の差が発生するということです。

国外版がない、しかも自分以外の日本人にはなかなか買えないなんてものが見つかったならば、かなり美味しいです。もしそういうものが見つかれば、中古に限らず新品でもそれなりの利益率で売れることでしょう。

2つの水槽があってそれらが太い水路でつながっていたならば、すぐに2つの水位は同じになります。もしすごく細い水路でつながっていたならば、水位の差はなかなか解消しないでしょう。

また水路が細かったとしても、両方の水槽に水を注ぎ込んでいたら水位の差は発生しないでしょう。そんなイメージです。

2.価値観の差を考える

相場観と似た話かもしれません。これも意外と見落としがちですが、気づけたら美味しい思いが出来ます。

我々日本人が見て「こんなもの売れるのか?」と思えるようなものが、外国では高値で取引されているなんてものが意外と多くあるんです。

例えばこのエントリーで出した茶碗です。これがもし年月が経って古ぼけたものだったら、我々にとってはスーパーのビニール袋に入れて燃えないゴミにでも出そうかと思うだけかもしれません。でもそういうようなものを、外国人は欲しがるという事がよくあります。

まずはそういうゴミみたいなもので外国人の趣味趣向を把握してから、同じジャンル内で低価格のゴミではなくてちゃんとした価値のある高額なものへとシフトしていくと、売上と利益がどんどん伸びていきます。

3.ひと手間加える

新品の商品はパッケージを開けるわけにも行かないのでどうしようもないのですが、中古だったら使える方法です。

しかもこの方法は、仕入と販売の市場が同じであっても通用します。

例えばジャンクのiPhoneを仕入れてからニコイチで動作品を作るとかできるならば、ヤフオクで仕入れてヤフオクで販売して利益を取るなんて事も可能でしょう。しかも高利益率で。

また、かんたんに汚れを取るだけでも価格がちょっと上がったりします。ハードオフに電化製品を持っていく時、ちょっとでも高く売れるように汚れを拭いたりするでしょう。それと同じような事をやればいいわけです。

ただ実際のところ、掃除の手間のかけ方に比例して価格が上がるものではないので、費用対効果を考えてある程度までやったら止めるべきです。

実際の販売では

僕が実際に販売する際は、仕入れのときには1と2を考えて、仕入れた商品に対して3をやっています。

つまり、それぞれで発生する価格差を全部合わせることで大きな利幅になるというわけです。

これで僕は利益率が大体60%ぐらいになっています。

ただ何度も言うように、利益率にあまりこだわってはいけません。狙ったわけじゃないけど、結果その利益率になっていたという程度でいいです。

また、上で計算した利益で欲しい月収を割ると、目標月収を達成するために必要な販売個数が出てきます。その個数を販売する作業量が自分にこなせるかどうかを考えると、今販売しているものを続けていていいのか、あるいは見直すべきかも見えてきます。

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